国府台女子学院小学部
本学院は、情操教育の根幹に仏教精神をおき、智慧と慈悲、教養のバランスのとれた健全な人格を育てることを基本理念としています。「敬虔・勤労・高雅」の三大目標を掲げ、12年間一貫の女子教育として、豊かな知識としなやかな心を持ち、社会に貢献できる女性を目指します。小学部では、「この先伸びる土壌をつくる」ため、”智慧”につながる基礎基本の学力と”慈悲の心”を支える人間的な優しさを身につけ、しかも今日的な文化を受け入れられるよう、すべての教育がその土壌づくりであることを意識し、輝かしい未来を切り拓く子供たちを育ててまいります。
行事で見る小学部
☆令和5年度から新制服になりました。
小学部の入学式が4月4日(火)に行われました。新入生の緊張しながらも嬉しそうな笑顔を見ることができました。これから一生懸命に勉強や運動をし、友人と一緒に小学部生活を楽しんでもらうことを念じています。
4月8日(土)、春の暖かい陽射しのもと、花まつり灌仏会(かんぶつえ)が行われました。花祭りは、お釈迦様の誕生日を祝う行事です。生まれたばかりのお釈迦様は「天上天下 唯我独尊(すべてのいのちは天にも地にも、この世の中に一つしかない、かけがえのない尊いものである)」と宣言されたという伝説があり、いのちの素晴らしさを教えてくれる行事です。
6年生は、4月19日(水)から21日(金)で、修学旅行で沖縄へ出かけました。戦時中、実際に使っていた自然の壕の中に入ったり、ひめゆりの塔前で献花、黙祷、千羽鶴を奉納したりした後、資料館を見学しました。少しだけ年上だったひめゆり部隊の方たちの記録や体験談をみんな真剣な表情で見学しました。平和のありがたみを改めて感じました。シュノーケリングで沖縄の海の綺麗さに感動したり、黒糖やサーターアンダーギーを作り、紅型染めやシーサーに絵付け、三線を作ったりなど、体験学習を行いました。
本校では女子教育の特色として『茶道教室』を行っています。年に数回ですが、茶道の精神に少しでも触れる機会を設けています。日本の伝統文化の一端ですが、お茶のいただき方をはじめ、和室での歩き方をはじめとした立ち居振る舞いなども学びます。(コロナ禍は中止しましたが、今年度から再開しています)
6月4日(日)、小学部運動会を開催しました。今年は、4年ぶりに保護者参観フリーで行うことができました。前日までの大雨も上がり、運動会日和の中、子供たちの笑顔がいっぱいの運動会になりました。開会式では、1年生のかわいい開会の言葉に、会場全体から盛大な拍手が送られました。その後、各学年の演技や競技が始まりました。子供たちは、練習の成果を発揮し、見事な演技や競技を披露しました。
小学4年生は夏休みに入ると、富士西湖方面に高原学校へ行きます。牧場では、牛の乳搾りやバターづくりを体験しました。また、野鳥の森公園から、青木ヶ原樹海を散策しながら、富岳風穴へ。天然の冷凍庫である風穴の涼しさを体験することができました。夜には、飯盒炊爨でカレーを食べたり、キャンプファイヤーや花火をしたり大いに盛り上がりました。
七夕集会は児童会が主催する行事の1つです。各クラスの願い事を発表したり、学年で合奏や合唱などの出し物をしたりします。また、各教室前の廊下には本物の笹を飾り、みんなで飾り付けを行います。廊下には1人ひとりの願い事を星型の短冊に書いて飾り、とても華やかです。
小学部の校舎の壁には、児童会が中心になって全校児童で共同制作したアルミ缶アート「RAINBOW」が出現。缶の色を組み合わせて作り上げられた図柄の見事さと大きさは見学者の目を惹きつけました。展示が終わったアルミ缶は潰して回収し、換金をして児童の意見を募り、今年は能登半島地震に募金します。
情報では「プログラミングを使ってSDGsの問題解決をしよう」の発表会を行いました。 グループに分かれてSDGsに関して各グループで決めたテーマについて調べ、「Robo Blocks」というブロックをつなげることでプログラミングできるツールを用いて、ペッパーくんに指示を出して発表しました。
1人1台iPadを割り当て、必要に応じて授業に生かしています。1番に感じるメリットは子供たちの学習に対する主体性の向上です。気になることを調べたり、学んだことに関連あるものを見つけたり、自ら進んで「知りたい」という欲求をどんどん満たしています。また、動画や音声を使って説明し、積極的に自分の考えを発表する子供が増えています。
本校では通学方面別に、10の縦割り班を編成しています。学期ごとに数回、縦割り集会を開いて異学年交流をしています。学年の垣根を越えて活動することで仲を深め、電車の遅延や災害時など、協力して動けるようにしています。また、秋の校外学習では、この縦割班で東京ディズニーランドに行っています。
小学部5年生は、冬休みに3泊4日で志賀高原焼額山スキー場へスキー学校に行きます。今年は積雪が少なめで、ゲレンデも2つのみのオープンで、心配していましたが、長野県に入るとチラチラと降り始め、志賀高原に入ってからは一面の雪景色で、子供たちは大喜びでした。最終日には初心者だった子供たちもずい分と上手に滑れるようになり、気持ちよさそうに滑っていました。夜にはみんなでクリスマス会を楽しみました。